登山セミナー地図読み山行、鷹取山(472m)

例会山行

ゴールデンウイーク最終日5月8日のHCWildBerryの山行は、登山セミナー受講生のための地図読み山行。

8時2分高尾駅発甲府行きの普通電車最後尾車両に、参加者が集合し上野原駅を目指す。参加者は、会のメンバー9名に、受講生4名、耳の不自由な受講生のための手話通訳者1名の計14名の大所帯だ。

電車内で会長が、今回の地図読み山行に必要な地図を全員に手渡す。私はその地図を見て、初心者の地図読み山行なのに、磁北線が1本しか記入されていないじゃないか、手抜き過ぎと思ってつい口に出てしまった。

上野原駅でさらに井戸行きのバスに乗り、登山口近くの沢井入口バス停に8時43分下車。

ここでいきなり会長の質問が。登山口はどちらの方向か、地図を見て当ててみて欲しいと。受講生だけでなく、会のメンバーも考えている。地図を見て、道の形状と沢の位置などを見ればわかるはずだが、昔と違い電子のデバイスの発達と、リーダーに従って歩いて行く弊害かと思った。歩き出すまで時間がかかったが、地図読み山行はこれで正しいと思って登山口に向かう。

車道を歩いて9時14分登山口到着。いきなりの急登が続くが、絶滅危惧種のキンランの花やキンランの近くに咲きながら、乱獲により激減したギンランの花に出会え心を和ませる。こんな里山に絶滅危惧種と出会えるのは、山歩きの醍醐味であるし、その知識を持った人と歩けるのが、会に入会して良かったと思えた。

と思っていたが、ここで会長の激が。自分も含めてみんな花に夢中で地図を手に持っていない。今日は地図読み山行だ。鷹取山山頂までに、尾根の数を聞くからと。会長やるではないか。確かに今日は地図読み山行だ。地図を見ることが目的と思っていたが、山頂までに会長が、受講者に尾根の説明をしていたので、結局質問にはなっていなかったが。

途中で30人の大パーティーとすれ違う。なんでこんな大人数のパーティーが、と思ったが、こちらも人のことは言えない16人の大パーティーだった。

9時52分鷹取山山頂到着。ゆっくりペースは地形を確認しながらの地図読み山行では正しい山歩きと思う。

鷹取山山頂で軽く写真撮影と水分補給のあと、次のピーク小渕山を目指す。ここでプチトラブルが。

私はパーティーの中ほどにいたが、後ろで会長と会のある意味一番の重鎮Iさんがもめている。巻き道についてのようだ。話を最初から聞いていたのではないので、あくまで私の推察で申し訳ないのだが、歩いてきたメインルートが、巻き道になるのかどうかの認識で、もめているみたいだ。おそらく会長の話で正しいと思うのだが、今日は受講者と言うお客様のいる日だ。会長は山のことで間違えた認識は許せないようで、確かに命に係わる山登りでは正しいと思うのだが、今日は会の未来の会員のいる日ということも、会の会長としては考えてほしかったと思う。本日のリーダーS氏が、一生懸命に受講生にフォローしていたのが印象的だった。

そのあと他の巻き道で、会長は一人だけそちらに歩くと宣言していたが、先ほどの話のためではなく、トイレか食事でそう宣言したのが、会のメンバーの多くが察していたのが情けなさすぎる。

これ以降はトラブルもなく、順調に時間通り進む。会で一番の植物通のO氏がいろいろ植物の説明をしてくれているが、歳とって固くなった私の頭には入って来ない。まあキンランとギンランは覚えたので良しとした。

13時21分藤野駅到着。みんな同じ電車に乗ると思うのだが、リーダーのS

氏のここで解散の合図で終了。いろいろあったが、今回参加の受講生たちがめげずに入会してくれれば、と思った山行だった。(記H)

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