✤★小海線と八ヶ岳の絶景と信玄棒道、そして・・・✤★

例会山行

9月11日は朝からとびきりの晴天。
女性5名と男性2名は、電車組と車組に分かれて9時に小淵沢駅に集合した。
車組では21年前の今日の惨劇のことを話しながら、真っ青な空にくっきりと映える山々の稜線を眺めながら、この瞬間の幸せを噛みしめた。

小淵沢駅からは、駅の観光案内書でもらったハイキングマップを頼りにまずは西方向へ街歩きが始まり、大宮神社、菅原道真の神霊を分祀した北野天神社を参拝しつつ、小海線大カーブを目指して田舎道を歩いた。
おしゃべりに夢中になり、右折箇所を通り過ぎかなり進んでしまう。
日陰のない道なので、え〜こんなに過ぎちゃった、でも戻るしかないよとがっかりしながら来てしまった道をしばらく戻り、左折し中央線とは思えないような単線の踏切を渡る。ほどなく小海線の踏切も渡り小海線沿いを左折して歩く。
たまに通り過ぎる小海線の2両列車に、来たよ来たよと掛け声をかけて皆は高架線を走る可愛い列車を眺める。
Mさんはたまにしか来ない列車の時間を調べて、あと15分待てばまた通るけどどうするかと可愛い列車の貴重な撮影のためにこまやかに気を配ってくれる。
しかし、そこは通り過ぎて大カーブの真ん中あたりで皆で写真を撮り合うことに。
リーダーはそこで青虫色の可愛い列車を綺麗に撮影。
背後には八ヶ岳がそびえ、青空に映えてとても平和で美しいひとコマを脳裏に焼き付けた。
遠くの方では三脚を立てて本格的な撮影をしている人の姿も見えた。
その場所まで歩いて行くと、ああ、ここがベストポジションなんだとわかるが、次の列車が来るまで待っていたら日が暮れてしまうので、私達はそのまま歩を進め北へ向かう。
昼までは少し時間もあるので、途中、道の駅こぶちざわに寄り生鮮品などを物色。
私は去年買いそびれた栗を見つけてトマトなどと共に1キロ購入した。
ここで早くも約2キロほど荷物を背負うことになってしまったが、地元のスーパーの半値以下なので買わないわけにはいかない。

そして楽しみにしていたイタリアンランチの時間が来た。
まるで田舎町のピッツェリアのようなほのぼのとした外観のマジョラムという店。
木立の中に静かに佇んでいる。
奥の部屋の大テーブルに腰を下ろし、皆それぞれにランチセットや飲物を注文した。
私は隣り合ったKさんとピザとパスタをシェアできるように頼み、生ビールの中ジョッキも。
前菜のサラダが質量共に充実していて、新鮮な生野菜や卵のキッシュ、チキンのハーブ漬けや夏野菜のピクルスや香辛料風味などなど、地元ではなかなか味わえない満足度の高いものだった。
ピザがまた絶品で、注文した松の実とジェノベーゼ、ガーリックとアンチョビはどちらもとても美味だった。
トマトソースベースのパスタも多種野菜が豊富でパスタの茹で具合もよく、味わったことのない美味しさだった。
これらにドルチェやコーヒーが付き、久々のコースランチを堪能。

この後、Mさんは夕方ご自宅に来客があるとのことでハイライトの信玄棒道(しんげんぼうみち)は取りやめてショートカットで帰られた。
残り6名は、緩やかなのぼり坂の道を棒道目指して北へ北へと歩くことに。
途中、いが栗が沢山落ちていていくつか拾う。女性のMさんが拾ってくれたのも貰い、さらに200グラムくらい増えた。
昼下りの陽射しのある坂道で結構な距離を歩くとようやく棒道に突き当たった。
立て札の表示はちょっとわかりにくく、最初棒道に突き当たったこともよくわからなかった。
右折して棒道の走る森に入ると爽やかな空気にとても幸せな心地がした。
信玄棒道とは、武田信玄による北信濃攻略のための軍用道路だったと伝えられているが、今に残るのは3ルートのうちのひとつだそう。
この道にはいくつもの観音坐像や立像が静かに鎮座していて、私達は歩きながらスマホのカメラを向けた。
途中、坂東10番千手観音坐像の辺りで2頭の乗馬風景に出くわし、それに気を取られて観音坐像を見逃してしまった。
時間が許せば女取湧水チャレンジコースなるルートにも足をのばそうと思ったが、小海線の時間の都合で今回は諦め、棒道をそのまま進み甲斐小泉駅まで歩いた。
今日はトータルで27000歩程歩いたと女性のMさんが教えてくれた。
15時57分発の小海線の時間まで少しあったので、名水百選の三分一湧水に寄り、ブドウなどを買って甲斐小泉駅から小淵沢駅まで10分足らずのローカル線を楽しんだ。
車内は混んでいて座ることはできなかったが、今日歩いた小海線大カーブも走れて良かった。
小淵沢駅では巨大ソフトクリームを食べた。
ハイキングマップを見せると100円で買えるのだ。
味はごく普通で舌の肥えたマダムたちには、イマイチとの評価だった。

16時過ぎに再び電車組と車組に分かれてハイキング終了となった。
車組は、リーダー夫妻おすすめのほうとう屋さん『歩成』に寄り豚肉のほうとうを頂く。
大変な人気店で小一時間待って夕闇迫る頃にようやく順番が回ってきた。
おかげで、店を出る頃には空は真っ暗で中秋の名月の翌日の月を眺めながら帰路に着いた。今夜も煌々と輝きを放っていた。
朝から夜まで目一杯楽しませてくれたSリーダーに感謝。
そして長いドライブも本当にお疲れさま。
たまにはこんなハイキングも楽しいので、新しい会員の方々にも次は是非参加をおすすめしたい。S記

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