都民の森からの三頭山は、自然豊かで初心者に最適

例会山行

10月30日(日)HCWildBerryの例会山行は、奥多摩三山の一つ三頭山(中央峰1531m)。天気予報は、晴れで穏やかな気候の予報で、山歩きには最適な日曜日だ。ただしそれは他の登山者達にも同じなのだが。

8時10分発、都民の森行き急行バスに乗る登山者たちの列はかなり長く、約1時間のバス乗車で座るために、40分以上早めに着いて正解だったようだ。さすがに、紅葉の季節の日曜日。結局2台の臨時バスも出て、計3台のバスが、都民の森に向かう。

ほぼ定刻で都民の森バス停に到着したが、駐車場はすでに満車。それにしてもバイクが多い。さすがに東京近郊の走り屋の聖地、奥多摩周遊道路だと変に実感させられた。

多くの登山者の中から今日の参加者7名を探すために、分かり易いトイレの前にリーダーのIさんといたのだが、トイレもすでに長蛇の列。参加者もトイレに並んでいたようだ。

9時20分に全員合流し、登り始める。当初一般的な鞘口峠ルートの予定だったが、せっかくだから三頭大滝を見ようと、急遽ルート変更したのだが、結局これが正解だったようだ。

最初は穏やかな都民の森の散策路。道に敷き詰められたヒノキのウッドチップが足にやさしく、ヒノキの香りもするため、歩くのが楽しい。道端に紫色のトリカブトの花が遅咲きで咲いており、何か得した気分になる。

ウッドチップが終わり、石の敷き詰めた道に変わると、しばらくして三頭大滝に到着。落差35mらしいが、それ以上の大きさを感じ、少しずつ色づき始めた木々とのコントラストが素晴らしい。この近くには有名な払沢の滝があるのだが、自分的にはこちらの方が好きで、もっと評価されても良い滝なのではと思った。

都民の森は良く整備されている山の公園で、木々に名前の札が付いているのが自然好きの会にはありがたかった。まあその中で、その葉が天ぷらにすると美味しい、こしあぶらの木が1番人気であったのが微妙ではあったが。

1時間半ほどで、見晴らし小屋に到着。途中の登山道では、あれほど居たバスの登山者にほとんど会わなかった。みんなこのルートは歩かないようで、落ち葉が踏まれていない。おかげで静かな山歩きができ、途中の紅葉の遠景もグループで独占だ。

見晴らし小屋からは、メインルートに合流したので、急に登山者が増える。24分ほどで、三頭山の名前の通り、3つの山頂の1つ東峰到着。11時25分そろそろ昼食の時間なのだが、多くの登山者が昼食中なので通過。最高点の中央峰も狭いながら人が多く、一番人気の西峰も人だらけで、諦めて写真だけ撮り、昼食場所は三頭山避難小屋にした。

12時三頭山避難小屋に到着し、バス時間を考慮して25分程の昼食時間にして、次の目的地富士山の景勝地、槇寄山を目指す。

やや遅れ気味だったので、リーダーのIさんからペースを速めとの指示がでたので、三頭山からのやや急な下りを急いで降り、それ以降も歩き易い尾根道を飛ばしたのは、もったいなさすぎた。山はやはり景観を楽しみながら、ゆっくり歩くのが楽しい。時間に余裕が出来たので、途中から広く歩きややすい尾根をのんびり歩く。

槇寄山では、霞がかかってぼんやりだが、雲の上に頭を突き出す富士山が見れた。

富士山の歌の通り、雲の上の富士山の高さが実感できる。

その後も急な下りも危険個所もほとんど無く、広くて緩やかな尾根は、本当に初心者に最適な山道だ。ただ、登山口の都民の森バス停の標高は約1000mだが、下山口の数馬は約600m。山頂からの900mの下降は結構足に来る。下りは休憩込みだが3時間半かかり長かった。15時5分下山口、仲の平バス停到着。ここで他のメンバーは数馬バス停に向かったが、私だけは温泉に入りたくて、逆方向の温泉センターバス停前の数馬の湯へ向かう。16時8分のバス時間に合わせて温泉を出たが、ラッキーなことに臨時便の16時のバスに乗れ、終点の武蔵五日市駅に向かう。あとは帰るだけなのだが、途中バスがなにも無い所でクラクションを鳴らす。何かと思ったら猿が道を横切っていった。都心に近い奥多摩でも、まだまだ自然が残っているのを感じられた1日だった。                           記H

コメント

  1. クマス より:

    紅葉が見頃を迎え、人出が多く数少ない路線バスの時刻に合わせての行動管理は難しいものでリーダーは本当にハラハラされたと思います。
    結果的には都民の森から外へ出るハイカーはわずかで帰りのバスは初め貸切り状態、行きも3台のバスが出たのでほぼ全員座れたのでナルホドと思いました。下りがキツいと感じる年齢になりいかに負担少なく長く歩けるかを考えるこの頃です。