秋晴れの秩父江戸巡礼古道と長尾根丘陵物語

例会山行

2022年の丘陵歩きも大詰めとなった晩秋の11月18日。朝から快晴で、約2時間乗り継ぐ列車は遠足のようなワクワク気分にさせてくれた。

8:25 拝島駅発の八高線車両にまず6人が集合した。
ひとり遅れて追いかけて来る人がいて、うまく合流できるのかとこれまたスリリング。
八高線、西武線、秩父鉄道と三線に乗り10:06 大野原駅着。
最後の秩父鉄道は、楽しいカラフルな図柄に彩られた車両に当たり気分を盛り上げた。
この時点で、追っかけマンのMSさんは西武線の東飯能駅を出てまだ30分というところ。多分1時間くらい遅れて大野原駅に到着しそう。大丈夫かな・・・

10:08 に歩き始めて、10:21 には19番札所 龍石寺 に到着。大きな一枚岩の上にお堂が建っているとのことで、大きな地震が来てもびくともしないだろうと思われた。
そこから10分弱で工事中の秩父旧橋に着き、荒川を渡る。
10:50 に20番札所 岩之上堂 に到着。堂内の飾り吊るし雛が珍しく、リーダーの「写真映えする」との言葉に皆でカシャ、カシャ。ここで記念撮影をした。

道すがら無人野菜販売所に立ち寄り、ゆずや落花生などを購入。ゆずは4個で100円!これは買わずにはいられない。
鍋やつゆものに添えるだけでなく、ゆず味噌をつくっておくとふろふき大根、茹でこんにゃく、茄子の炒めなどに使えてとてもいいのだ。
そして11:17 21番札所 観音寺に到着。
ここには観光トイレがある。
いよいよ江戸巡礼道、長尾根丘陵に入る。 サクサクと落ち葉を踏みしめながらの登りで汗ばんでくるが、とても気持ちがいい。
しばらく登ると傾斜もほとんどなく快適な尾根道散歩となり、最高だねぇと会話しながら季節を堪能。
ところで追っかけマンのMSさんは、どの辺りまで来ているだろう。
道を間違えずに来られるのだろうか。
自分には200%不可能なので、やっぱりこれができる人じゃないと山のリーダーは務まらないよなぁと心の中で思う。
皆でお昼休憩までに追いついてくれるといいねと話しているその時、ついにMSさんがニコニコしながら歩いてくるのが見えて皆で歓声を上げた。
12:11 十三地蔵のところでMSさん合流!!
なんと歩きはじめに50分のハンデを背負い、我々が2時間で来た道を1時間で来た計算だ。それも初めての道で地図を見ながらだ。さすがとしか言いようがない。

12:16 23番札所 音楽寺に到着。
ここには旅立ちの丘モニュメント があり大好きな「旅立ちの日に」が流れていた。 卒業式に欠かせないこの名曲は、秩父市立影森中学校の校長 小嶋登先生の作詞、音楽教諭 坂本浩美先生作曲のものでここは発祥の聖地というわけだった。

12:30~13:00まで秩父ミューズパークメインストリートで昼食休憩。

13:14 秩父ミューズパーク内展望台からは 秩父市街地が一望でき、森に覆われた秩父神社や秩父のランドマーク武甲山の山肌砕石跡がはっきりわかる景色を眺めた。
13:48 荒川に掛かる ハープ橋(秩父公園橋)を渡り、14:16 秩父神社に到着。  本殿は改装中だったが、ご神木の大イチョウが見事に色付き、朱色の紅葉や朱鷺色の楓がとてもきれいだった。
また、秩父神社といえば《お元気三猿》が有名とのこと。
日光東照宮の見ざる、言わざる、聞かざるの三猿と反対に、よく見て、よく聞いて、よく話そうというものだ。
とかくどうせ変わらないからと事なかれ主義になりがちだが、モヤモヤを陰で愚痴るだけでは、いつまでたっても村社会のまま。
秩父神社、やるじゃんと手を叩きたくなった。

14:31 13番札所 慈眼寺(目に良いお寺)を通り、14:38 西武秩父駅に。
ここで解散し、駅舎に隣接する温泉施設に寄る人と帰路につく人に分かれた。
この度の記録を記すにあたり、思いがけない助っ人様が登場したことを披露する。
なんと新人ASさんが、正確なタイム記録と要所記録を取ってくれていて、メールで教えてくれたのだ。
これがなければ、追っかけマンMSさんにお借りしたルート地図を頼りにいい加減な記録を残すことになっていたところだ。ASさんに心からの感謝を込めて。 さかい記

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