喜寿を迎える最後の縦走!小金沢連嶺25Km完歩する!

個人山行

5月25日~26日北は大菩薩嶺~南は滝子山まで寝袋・食料・水を担いで25Kmを15時間45分かけて完歩しました。同行は50歳代の女性会員、IさんとYさん。中央線高尾駅6時43分発の電車で山梨県塩山駅に着き、予約したタクシーで登山口、上日川峠上の福ちゃん荘まで。その後の行動は以下の通りです。25日8:40福ちゃん荘発・・・・10:00雷岩(ここから大菩薩嶺は10分そこそこだが私は少しでも体力温存のため停滞し女性二人は山頂へ。)・・・・10:40大菩薩峠(1900m)・・・・11:20石丸峠(1950m)・・・・12:50小金沢山(2014m)・・・・13:35牛奥雁が腹摺山(1985m)・・・・15:10黒岳(1987m)・・・・16:15湯ノ沢峠(1650m)避難小屋泊(ここまで11Km) 26日朝7:00避難小屋発・・・・7:50大蔵高丸(1781m)・・・・8:40破魔射場丸(1752m)・・・・・9:50米背負峠(1538m)・・・・10:15大谷ケ丸(1643m)・・・・11:50滝子山(1590m)・・・・15:20中央線初雁駅着 テント泊山行は5年くらいやっていないし、小金沢連嶺縦走も15年位前が最後でした。アップダウンの多いこのルートは縦走登山の入門ルートとも言われています。避難小屋泊りとはいえ寝袋、食料、水、行動食、食器、火器、衣類など含めると10キロを優に超える。途中からIさんに水500Lと共同食料を持ってもらう。天候は意外と良くなく曇りがちで気温も10度前後と低い。それでも大菩薩峠までは余裕でした。石丸峠へは30分くらいの登り、登りきると広い笹原の草原となる。峠まではルンルンで下り、峠で昼食です。ここからいよいよアップダウンの始まり。小金沢山とはわずか50mの標高差なのにアップダウンで苦しめられ、これは雁が腹摺山も同じです。特に雁が腹摺山の手前は岩と大きな木の根のミックス道?で足を大きく上げないと乗り越えられない場所の連続で苦労しました。後ろから来る女性二人は時々野草を見つけては立ち止まり、写真を撮ったら、花の名を言い合ったり、まったく疲れていない様子でした。私と二回りくらいの年の差、無理もないか、私はよたよたとだが、確実に歩みを進めました。黒岳までくればあとは下りと思い込んでいました。もう15年位前の記憶でした。この先二つもピークがあるとは思いませんでした。昔、もう40年くらい前でしたか、山の友人がこのピークのひとつ白谷の丸(約1800m)の草原で結婚式をあげました。その人は塚本君。名前を出しても大丈夫でしょう。懐かしい場所です。そしていよいよ今夜の宿泊場所、湯ノ沢峠には午後4時過ぎに着きました。避難小屋に誰もいないことを願っていましたが、残念ながら中高年のカメラマニアの先客がありました。湯ノ沢峠までは車が入るので登山者だけではなくいろんな人が来ます。でもその人は登山に理解のある方で夜7時半ころには我々と一緒に就寝してくれました。おまけにイビキもかかず、静かな夜でした。夕食はIさんが用意してくれた本格的なハンバーグ!野菜もたっぷりでおいしいでした! 二日目は5時半に起床。昨夜から用意した餅入り雑炊。昨夜の夕飯が早かったせいか私は2杯もいただきました。湯ノ沢峠を7時にスタート。最初の登りは大蔵高丸。以前は最後直登でしたが、なぜか西側につづら折りの登山道ができてました。ここ大蔵高丸から破魔射場丸にかけては「マツムシソウの大群落」だったのですが、鹿の害でほぼ全滅状態。それでも遅まきながら網のフェンスを設置し回復を図っているようです。破魔射場丸の手前の草原で思いがけなくワラビがあり10分くらい取りまくりました。今年は初めてです。破魔射場丸には数名のカメラマンがミツバツツジに映える富士山を撮影に来ていました。その中に昨夜同宿した男性もいました。私たちは軽く挨拶して滝子山方面に向かいました。滝子山までの最低鞍部は米背負峠です。ここから100m余りの高度差を登り切れば、あとは滝子山直下の登りだけ。しかし、そうはいきません。登り切った大谷ケ丸からの尾根のアップダウンが応えます。1時間半余りもかけてやっと滝子山です。私はこの1時間半が一番厳しかったです。滝子山の山頂もそうですが、多くの場所でミツバツツジがや山ツツジが満開で目を楽しませてくれ、疲れを癒してくれました。滝子山山頂は平日ということもあり、登山者は数名。遥か北の向こうに大菩薩嶺を望み、歩いた長い山並みを実感しました。滝子山からの下山も林道まで3時間余り、単調な下りでしたがやり切った達成感に励まされました。相も変わらず後ろの二人は余裕で時々おしゃべりしながらの歩行。なんだかんだ言っても若い二人に支えられ、励まされた2日間だったと思います。Iさん、Yさん、ほんとうにありがとうございました。良い喜寿記念山行でした。(俊ちゃん)

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