5月12日(日曜日)、本日のHCWildBerryの例会山行は、奥多摩と奥武蔵の境にある、棒ノ折山(969m)。プチ沢登り感覚が味わえる、白谷沢からの周回コースだ。
当日は、立川駅に6時45分集合。40分くらいに立川駅集合の4名が集まっていると、目の前を見知った人が通り過ぎてゆく。会員のMさんだ。聞くと、知り合いと飯能駅の天覧山に登りに行くとのこと。山は広いが、世間は狭い。
59分発の青梅行きに乗るはずだったが、拝島駅の乗り換え時間が、3分しかないため、途中駅から乗車予定の2名にライン連絡をし、1本早い48分発の電車に乗り込んだ。
拝島駅で、今回の山行参加者6名が全員揃い、東飯能駅で降りる。登山口のノーラ名栗・さわらびの湯バス停に行くバスは、この駅も通るが、40分も乗るため、座れるように始発の飯能駅まで歩く。日曜日とあり、けっこう飯能駅で人が待っており、歩いたのが功を奏して、何とか全員が座って行けた。
定刻8時40分登山口のバス停に着く。トイレ休憩のあと、8時55分、登山口のある有馬ダムを最初に目指す。ここまでは、普通に車でも来られるため、多くのバイクが止まっており、各々ダムと名栗湖の景色を楽しんでいる。
白谷橋からは、車道を離れ、本格的な登山道に入る。すると登山道がとても良い香りがする。辺りを見回すと、登山道の両脇に白い花を付けた木々が、山肌を埋め尽くしている。帰ってから調べたら、アジサイ科のガクウツギと言う花で、初夏に満開となり、ハチミツのような香りのする花らしい。
しばらく花と香りを満喫しながら、歩いてゆくと、登山道が湿ってきて、沢音が近くなってくる。
白谷沢だ。ここからは沢を渡ったり、小さな滝を眺めたりのプチ沢登りだ。沢筋なので、涼しく歩ける。何度か沢を渡ると、両脇を岩に囲まれた、一つ目のゴルジュ(渓谷の両岸壁が細く狭まった箇所、ゴルジュとは喉の意、廊下なども同じ意。登山用語小辞典より)が現れる。
道はそのゴルジュの間の沢を歩いて抜けていくのだが、一見すると道があるように見えない。本日は登山者も多く、間違えようがないが、以前平日に登った時には、誰も登山者がおらず、一人で登っていた年配の男性が、岩の脇を登ろうとして、そこは道ではありませんよ、と声をかけたのを思い出した。単独行で人の少ない山は、やはり危険も多い。
少し歩くと、更に大きなゴルジュ。ここを越えると、岩を登る道になり、鎖場が現れる。とは言ってもアルプスの鎖場とは違い、手すりのような鎖場だが。
そのあとは、小さな一枚岩にロープ。さすがに最初の2~3メートルくらいは、ロープに頼らないと厳しいが、そこを過ぎるとあとは普通の山道だった。
棒ノ折山は、花の多い山でも有名だが、5月中旬だと花が終わりかけている。それでも、紫色の小さな花(ヒイラギソウ?)や、わざわざ足場の悪い所に、KさんやMさんの命令で、(うちの会は女尊男卑なので)確認の写真を撮りに行かされた、緑の小さな花(おそらくコチャルメソウ?)などが、目を楽しませてくれた。
沢を外れて、林道を越えると、ここからは急登が始まる。沢筋と違い、木の根が張り出しており、急登と相まって歩きにくい。
10時50分岩茸石に到着、この岩茸石は登れるので、登ったが、降りようとしたら高校生くらいのクラブの集団が、登山道を次から次へと横切るので、降りるに降りられなくなってしまった。
権次入峠からは山頂直下の最後の急登。風も出てきて少し寒い。相変わらず木の根も酷い。
11時36分山頂到着。予定よりは少し早めの到着だった。ここで30分程昼食休憩。山頂には多くの登山者が昼食を取っている。大昔に来たときは、眺めの良い山頂だったが、木が伸びて少々景色が遮られるのが残念だ。
私Hは、山頂の少し先にある、バリエーションルートの確認に行く。入口は丸太が横たえて行けなくしてあるが、そのため逆に直ぐに見つけられた。道は急坂だが明瞭で、今度歩いてみようと思ったが、白いキノコかと思ったものが、ティッシュペーパーで、そこかしこにあり、トイレ化している道だったので、やめることにした。
当初の予定では、滝ノ平尾根降り、さわらびの湯で汗を流してから、バスで東飯能駅に帰る予定であったが、温泉に入らなくても早く帰りたい、と言う意見と、滝ノ平尾根は変化がなく、木の根も多くて歩きにくいので、予定を変更して、1時間程で降れる、清東橋バス停に降りることにした。
車道に出る百軒茶屋キャンプ場までは、休む所も無い急下降。あれほど多かった登山者がほぼいないのも理解出来る。
13時38分清東橋バス停に到着。ここは奥多摩では有名な山、川苔山の登山口でもあるはずなのだが、次のバスは16時過ぎ。平日なら1時間に1本あるバスが、登山日和の日曜日は、ほぼない不遇な登山口であった。
川井駅の電車の時間を調べたら、14時34分との声(本当は32分)。山と高原地図のコースタイムは1時間15分。しかも最初は電車の時間を気にせず歩いていたので、最後は競歩からのランニング。70分くらいのコースタイムを、46分で全員歩ききって、2分前に到着。
山歩きより疲れる、車道歩きは初めてであったが、いろいろ楽しい山行であった。
記H
コメント
最後の競歩からランニングでギリギリ電車に間に合ったくだりは、ドキドキでしたね。
走れるメンバーで良かったです。
私には無理だったなぁと、当初の予定どおりさわらび湯に入ってゆっくり帰ればよかったのでは?と思ってしまいました。
でも楽しい山行で良かったですね。