晴れと雨、全く違う天気の山行、丹沢山((1567m)

例会山行

4月12~13日(土・日)、本日のHCWildBerryの例会山行は、夏の奥穂高岳を目指そう企画の一つ。長い時間のアップダウンと山小屋を経験しよう、で歩く日本100名山の丹沢山(1567m)だ。12日、立川駅に今回の参加者6名が6時集合。登山口のある、ヤビツ峠行きのバスに乗るため、秦野駅に向かう。南武線、小田急線に乗り換えて、秦野駅に計画通り7時29分到着。すでに駅のバス停には晴れの土曜日ということもあり、かなりの人数が並んでいる。定刻7時40分のバスは満員で乗れず、その後に来た臨時便のバスに乗り、登山口のあるヤビツ峠バス停に向かう。バス待ちの人はそれでも乗り切れず、さらに3台目の臨時便が待機している。さすが、ヤマップの登山者数が、関東圏で2位塔ノ岳、4位大山の登山口でもある、ヤビツ峠行きのバスだ。臨時便のため当初の計画より10分少々遅れて、ヤビツ峠バス停に到着する。多くの登山者が降りるバス停だけあり、トイレも綺麗で広く、お土産物屋なども建っている。8時50分歩き始める。バス停からは、しばらくは下りの車道歩き。数多くの人が塔ノ岳の登山口を目指して歩いていて、我々6名もそのあとをついてゆく。最初の目的地二ノ塔までは、割ときつめの登りが続く。それでも元気な女性陣は、楽しそうにおしゃべりしながら登っている。かたや今回のリーダである私Hは、久々の山登りのため、けっこうきつく息があがる。二ノ塔近くで、山に焦げ臭い臭いが漂ってきた。登山道すぐ脇の斜面が、黒く焼け焦げている。そう言えば以前、丹沢で山火事があったと、ニュースで言っていたが、まさかこれ程、登山道近くとは思わなかった。天気は快晴とまではいかないが、三ノ塔、烏尾山と続く尾根は、素晴らしい景色で、人気の高さを実感できる。行者ヶ岳で12時近くになったため、30分程の昼食休憩をし、次の山頂、新大日を目指すが、表尾根の途中の唯一の危険地帯、鎖場で大渋滞。10数人ほどが鎖場の順番待ちをしている。登ってくる人もいるので、中々進まず、けっこうな時間、待たされてしまった。鎖場そのものは、それほど険しいものではないが、登山者が多い弊害だろうか。その後は新大日、塔ノ岳と順調に進み、塔ノ岳山頂で記念撮影と、大休止。ただ午後になり、霧と雲に覆われてしまい、肝心の景色は霧の中で全く見えず。塔ノ岳の山小屋、尊仏山荘は本日満室らしいが、名物の夜景が楽しめないのは、残念だろう。塔ノ岳を14時26分出発する。それまでの塔ノ岳の山道は、多くの人が歩いており、年齢層もバラバラであったが、丹沢山までの山道は、急に登山者がへり、歩行時間の長さのためか、若者しか歩いていない。その中で会の年配軍団は、黙々と目的地に向かって歩く。本日の宿泊地、丹沢山のみやま山荘に15時42分着。ぎりぎり山小屋の主人に言われていた、16時までに来てくれ、をクリアできた。みやま山荘は、丹沢の山々の中では改装が新しく、こじんまりした山小屋だが、食事の美味しい山小屋でも有名だ。実際に広くはないが、施設は綺麗で、布団もふかふか、食事も夕食、朝食共に品数も多く、美味しかった。ただ唯一の心残りは、夕食が、名物の焼肉では無かったことだが、まあそれは別の機会の楽しみとしよう。翌13日は、天気予報は雨。実際には、6時頃は霧であったが、8時を過ぎたころには、本格的に雨と変わる。わが会は、基本的には日帰りが多いため、雨は山行中止なので、本格的な雨の山行は多くない。全員が雨具に身を包み、スパッツ、ザックのレインカバーを装備し、下山口の宮ケ瀬湖に向けて歩く。宮ケ瀬湖の標高は300m、丹沢山の標高は1567m、1200m以上の降りで、標準コースタイムも5時間程度の長丁場、しかも雨でスリップしやすいのオマケ付きだ。丹沢三峰までは、狭いながら尾根上の道なので、歩きやすい道が続いている。雨と葉の落ちた樹木は、色の無い世界。しかしその中でも、たまに現れるキノコのツチグリ。綺麗な金銀色で、たまに煙のような胞子を噴出している。さらには、あざやかなピンク色のおそらくミツバツツジの花が、同じような景色に色を添えてくれる。三峰最後の山頂、本間ノ頭の急な降りを過ぎると、あとは長いトラバース。雨のトラバースは、晴れの日と違い、危険が多い。普段ならなんて言うことのない、岩や鎖、木道や木の桟道が、危険地帯と変わる。金冷シの岩場や、その後の濡れた木の桟道を、スリップしないように、ゆっくり注意しながら進むため、思いのほか時間がかかる。御殿森ノ頭を越えた辺りで、トラバースは終わり、急下降して、当初の計画より、1時間近く遅れて、12時36分宮ケ瀬湖側の登山口に到着。あとは車道を15分程歩いて宮ケ瀬湖バス停。宮ケ瀬湖バス停には、バスが待機していたので、女性陣は早急に雨具を脱いだりして、バスに乗る。男性陣は風呂上りのビールのため、旅館みはるに向かう。その時にY氏が、ヒルが付いている。と叫んでいる。まだ季節的に早いと思っていたが、確かにヤマビル。ヤマビルの季節は、5月から10月と思っていたが、温暖化の影響か、今では4月から11月頃まで出るようだ。女性陣もきっと騒いでいるだろうな、と思ってしまった。丹沢山は、2日間で約13時間、距離20km、累積標高、登り1755m降り2200mの、充実したと言うよりも、雨のため、かなりハードな山行となってしまった。                                記H

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