ハルゼミの大合唱と新緑のブナの森

例会山行

2024年5月24日(金)朝6時、立川駅北口ビックカメラ前より、SさんMさんの車2台に分乗し、群馬県沼田市とみなかみ町にまたがる尼ヶ禿山(アマガハゲヤマ)1.466mを目指して出発。今日のメンバーは新旧取り混ざった女性8名と紳士2名である。2名の男性は、女ばかり賑やかに違いない車内を約3時間もひとりで、大変だろうな・・・慣れているとはいえ。途中、赤城高原サービスエリアでトイレ休憩をして一路玉原(タンバラ)センターハウス前駐車場へ。予定通りに到着し、まずは尼ヶ禿山を目指しハイキングスタート。清涼な空気に癒やされ、玉原高原はブナの森。一歩その森に足を踏み入れるや、まばゆい陽の光が柔らかく降りそそぎ新緑と春蝉のゼェゼェと鳴く声に包まれ、至極の境地になってしまう。これだから山歩きはやめられないのだとしみじみ思う。しばらく行くと、花好き女子が歓声をあげた。ギンリョウソウを見つけたようだ。別名ユウレイタケと言うらしく白く幻想的でなまめかしい。ここはカエルも有名なようで、「ぶなのわきみず」と名付けられた湧き水の所にはカエルのオブジェが手を合わせて座っている。尼ヶ禿山の頂上までは一度休憩を入れて1時間半ほどで到着。頂上で少し早い昼食を取り、日差しがやや暑かったこともあり早々に玉原湿原を目指すことにした。とても歩きやすい雑木林で下草にはクマザサとシダが多かった。アジサイに似たオオカメノキという葉っぱの丸い白い花もひとつ覚えた。途中、予定を少しショートカットしてミズバショウを楽しみに玉原湿原へ。立て看板の地図にはミズバショウのエリアは2箇所でほんの僅かしかない。近年、鹿食害により絶滅寸前とのことだ。残念ながら、花はすでに終わってしまったらしく囲いに守られた葉っぱだけしか見ることはできなかった。ミズバショウは4月下旬〜5月上旬までらしい。今は明るい緑色の湿原に白いワタスゲが美しい。湿原の池にはカエルの卵が孵化するのを待っていた。予定より少し早く駐車場に戻り、この後40分程かけて道の駅「白沢」へ。ここには天然温泉、望郷の湯がある。道の駅で、各々わらびや葱、ロメインレタスや椎茸などを買った後は温泉施設へ。鉄筋コンクリート構造で天井を木材で組んだ四方がガラス張りの素晴しいものだったので、帰宅後に調べたところ1994年第19回建築士事務所全国大会「優良賞」1994年群馬県美術家連盟「奨励賞」を受賞していた。風呂場も屋内なのに外に居るかと錯覚するような開口部全面がガラス張りの造り、露天風呂エリアにもシャワー水栓がいくつも並んでいて驚いた。湯は少し熱めだったが、透明で泉質も肌がツルツルになる感じでなかなか良かった。ここで、解散し2台の車でそれぞれ帰路についた。今日はお天気にも恵まれ、その名のハゲ山とは丸で印象の異なる豊かな新緑の山を満喫できていい1日だった。そして、運転してくださったSさんMさん、今日もありがとうございました。(さかい記)

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